2012年 01月 15日
そんな道があるのか? ① |
今日は本当であれば昨日のブログのつづきで、沖縄の離島での宿泊の
ことについてのんびりと書く予定だったのですが、今朝読んだ消費税の
増税に関する新聞記事で、あまりにもとんでもないことが書いてあった
ので、予定を変更して、そのことについて書きたいと思います。
「消費増税以外に道あり」という見出しにつられて、誰が書いたのかなと
思って名前を見たら、けっこう有名な経済評論家(記事では某私立大学
教授という肩書きになっていましたが)の方でした。
消費税の税率を引き上げる前に行財政改革を徹底し、歳出削減をする
べきだというような、よくある内容なのかな、と思って読んでみたら、
とんでもないことが書かれているのでびっくりしました。
とんでもないと思うことは二つあります。
まず一つ目は、増税するなら消費税ではなく、その他の税目で増税する
べきだ、というのです。
何を増税すべきであると主張しているのかというと、次の三つです。
①個人金融資産が1,400兆円あるから、それに1%課税するだけで
14兆円税収が増える。
②法人税の税率を1%引き上げれば3,000億円の税収増になるから、
税率を1987年の43.3%まで戻せば4兆円税収が増える。
③この某教授の推定では1年当たり68兆円の相続財産が発生する
ので、それに一律20%の相続税を課せば、14兆円税収が増える。
財政や税制について少し詳しい人であれば、これらの主張があまりにも
空論というか暴論であるというのは明らかだと思います。
しかし、あまり財政や税制に詳しくない人が、そんな方法があるのなら、
消費税の増税なんてしなくてもいいじゃないかと、誤った根拠に基づいた
判断をしてしまうといけないので、明らかにおかしいと考える点を二つだけ
指摘したいと思います。
(②へ続く)
ことについてのんびりと書く予定だったのですが、今朝読んだ消費税の
増税に関する新聞記事で、あまりにもとんでもないことが書いてあった
ので、予定を変更して、そのことについて書きたいと思います。
「消費増税以外に道あり」という見出しにつられて、誰が書いたのかなと
思って名前を見たら、けっこう有名な経済評論家(記事では某私立大学
教授という肩書きになっていましたが)の方でした。
消費税の税率を引き上げる前に行財政改革を徹底し、歳出削減をする
べきだというような、よくある内容なのかな、と思って読んでみたら、
とんでもないことが書かれているのでびっくりしました。
とんでもないと思うことは二つあります。
まず一つ目は、増税するなら消費税ではなく、その他の税目で増税する
べきだ、というのです。
何を増税すべきであると主張しているのかというと、次の三つです。
①個人金融資産が1,400兆円あるから、それに1%課税するだけで
14兆円税収が増える。
②法人税の税率を1%引き上げれば3,000億円の税収増になるから、
税率を1987年の43.3%まで戻せば4兆円税収が増える。
③この某教授の推定では1年当たり68兆円の相続財産が発生する
ので、それに一律20%の相続税を課せば、14兆円税収が増える。
財政や税制について少し詳しい人であれば、これらの主張があまりにも
空論というか暴論であるというのは明らかだと思います。
しかし、あまり財政や税制に詳しくない人が、そんな方法があるのなら、
消費税の増税なんてしなくてもいいじゃないかと、誤った根拠に基づいた
判断をしてしまうといけないので、明らかにおかしいと考える点を二つだけ
指摘したいと思います。
(②へ続く)
by hiro_ngth_92
| 2012-01-15 15:20
| 税務