2012年 05月 05日
「過年度遡及会計基準」について④ |
「企業に投資する際には、過去の財務情報よりも将来の収益性に関する
情報の方が、より重要である」という、このチーフ・ファンド・マネジャーの
考えは、ぼくもそのとおりだと思いますし、同じように考えている投資家は、
他にも大勢いるのだろうと思います。
「過年度遡及会計基準」が適用されたことによって、会計方針を変更した
場合の財務情報を作成する労力がどのように変わったのかは、正確には
わかりませんが、これまでより増加していることは間違いないと思います。
財務情報を作成するサイドは、これまでよりも投資家の利便性が向上し、
喜んでもらえるはずだと思って、かなりの手間をかけて過去の財務情報
を作り直す。
その一方で、投資家サイドは、そもそも過去の財務情報にあまり重要性
を感じておらず、過去の財務情報を作り直すのであれば、それはそれで
利用しますよ、という程度でしかない。
そのような現実からすると、わざわざ「過年度遡及会計基準」を導入する
必要があったのかどうか、少し疑問を感じるところではあります。
(おわり)
情報の方が、より重要である」という、このチーフ・ファンド・マネジャーの
考えは、ぼくもそのとおりだと思いますし、同じように考えている投資家は、
他にも大勢いるのだろうと思います。
「過年度遡及会計基準」が適用されたことによって、会計方針を変更した
場合の財務情報を作成する労力がどのように変わったのかは、正確には
わかりませんが、これまでより増加していることは間違いないと思います。
財務情報を作成するサイドは、これまでよりも投資家の利便性が向上し、
喜んでもらえるはずだと思って、かなりの手間をかけて過去の財務情報
を作り直す。
その一方で、投資家サイドは、そもそも過去の財務情報にあまり重要性
を感じておらず、過去の財務情報を作り直すのであれば、それはそれで
利用しますよ、という程度でしかない。
そのような現実からすると、わざわざ「過年度遡及会計基準」を導入する
必要があったのかどうか、少し疑問を感じるところではあります。
(おわり)
by hiro_ngth_92
| 2012-05-05 17:19
| 会計