2012年 05月 30日
土地の貸付けが「事業」として行われているとは③ |
土地の貸付けが、「事業」として行われているかどうかの判定方法につい
ては、法令はもちろんのこと、「所得税基本通達」にも、具体的な基準は示
されていません。
ところが、市販されている確定申告の手引書や所得税の解説書を読んで
みると、たいてい具体的な判定基準が書かれています。
たとえば、ある確定申告の手引書には、社会通念上事業と称するに至る
程度の規模で土地の貸付けを行っているかどうかにより判定することとし、
その判定が困難な場合には、建物の貸付けの場合の判定方法を参考に
することになる、とした上で、具体的に次のような基準が書かれています。
「貸付1室及び貸地1件当たりのそれぞれの賃貸料や維持管理などの状
況及び個別的事情に照らし、貸室1室の貸付けに相当する土地の貸付件
数を「おおむね5」として判定します」
その他の確定申告の手引書や所得税の解説書でも、表現に若干の違い
はありますが、同じように「貸地5件が貸室1室に相当する」と書かれてい
ます。
ところで、この判定基準は何を根拠にしているのでしょうか?
通常、確定申告の手引書や所得税の解説書では、法令に根拠がある場
合には、その法令の条文番号を、基本通達をもとにしている場合には、そ
の通達番号が書いてあります。
しかし、この土地の貸付けが事業として行われているかどうかの判定基
準については、たいてい、その根拠となる法令や基本通達は書かれてい
ません。
とすると、この判定基準は、これらの本を書いた人の独自の考えなのでし
ょうか?
(④へ続く)
ては、法令はもちろんのこと、「所得税基本通達」にも、具体的な基準は示
されていません。
ところが、市販されている確定申告の手引書や所得税の解説書を読んで
みると、たいてい具体的な判定基準が書かれています。
たとえば、ある確定申告の手引書には、社会通念上事業と称するに至る
程度の規模で土地の貸付けを行っているかどうかにより判定することとし、
その判定が困難な場合には、建物の貸付けの場合の判定方法を参考に
することになる、とした上で、具体的に次のような基準が書かれています。
「貸付1室及び貸地1件当たりのそれぞれの賃貸料や維持管理などの状
況及び個別的事情に照らし、貸室1室の貸付けに相当する土地の貸付件
数を「おおむね5」として判定します」
その他の確定申告の手引書や所得税の解説書でも、表現に若干の違い
はありますが、同じように「貸地5件が貸室1室に相当する」と書かれてい
ます。
ところで、この判定基準は何を根拠にしているのでしょうか?
通常、確定申告の手引書や所得税の解説書では、法令に根拠がある場
合には、その法令の条文番号を、基本通達をもとにしている場合には、そ
の通達番号が書いてあります。
しかし、この土地の貸付けが事業として行われているかどうかの判定基
準については、たいてい、その根拠となる法令や基本通達は書かれてい
ません。
とすると、この判定基準は、これらの本を書いた人の独自の考えなのでし
ょうか?
(④へ続く)
by hiro_ngth_92
| 2012-05-30 17:53
| 税務