2012年 08月 11日
SEに必要な会計知識とは③ |
市販の書籍では、ある一つの減価償却資産(たとえば機械装置)の取得
価額や耐用年数、それに償却方法などを例示して、「その機械装置」の
年間の減価償却費を計算し、その場合の仕訳がどうなるのかを説明して
いるものがあります。
これは減価償却費の計算方法の説明としては正しいのですが、会社が
実際に減価償却費を計上する際の仕訳の説明として正しいのかというと、
必ずしもそうとはいえません。
よほど規模の小さな会社を除けば、減価償却費計上の仕訳というのは、
減価償却資産の区分ごと、つまり建物とか機械装置といった区分ごとの
合計額で行うはずです。
会社が、減価償却資産を含め固定資産の管理をどのように行っている
のかといえば、それ程多くの固定資産を所有していなければ、表計算ソ
フトで管理している会社もあるでしょうし、なかには手書きの固定資産台
帳を使用している会社もあるかもしれません。また、固定資産管理システ
ムで管理している会社も多いのではないのかなと思います。
いずれにしても、会社は固定資産台帳や固定資産管理システムで個々の
資産の減価償却費を計算し、それを減価償却資産の区分ごとに合計した
金額で減価償却費を計上する仕訳伝票を起票しています。
さらに月次決算を行っているような会社であれば、毎月の減価償却費の
計上は、年間の見込み額を12等分したもので行い、期末の決算手続きの
中で、実際の年間の減価償却費で計上し直している(または差額調整して
いる)はずです。
(④へ続く)
価額や耐用年数、それに償却方法などを例示して、「その機械装置」の
年間の減価償却費を計算し、その場合の仕訳がどうなるのかを説明して
いるものがあります。
これは減価償却費の計算方法の説明としては正しいのですが、会社が
実際に減価償却費を計上する際の仕訳の説明として正しいのかというと、
必ずしもそうとはいえません。
よほど規模の小さな会社を除けば、減価償却費計上の仕訳というのは、
減価償却資産の区分ごと、つまり建物とか機械装置といった区分ごとの
合計額で行うはずです。
会社が、減価償却資産を含め固定資産の管理をどのように行っている
のかといえば、それ程多くの固定資産を所有していなければ、表計算ソ
フトで管理している会社もあるでしょうし、なかには手書きの固定資産台
帳を使用している会社もあるかもしれません。また、固定資産管理システ
ムで管理している会社も多いのではないのかなと思います。
いずれにしても、会社は固定資産台帳や固定資産管理システムで個々の
資産の減価償却費を計算し、それを減価償却資産の区分ごとに合計した
金額で減価償却費を計上する仕訳伝票を起票しています。
さらに月次決算を行っているような会社であれば、毎月の減価償却費の
計上は、年間の見込み額を12等分したもので行い、期末の決算手続きの
中で、実際の年間の減価償却費で計上し直している(または差額調整して
いる)はずです。
(④へ続く)
by hiro_ngth_92
| 2012-08-11 15:59
| SEのための会計知識