2012年 08月 12日
SEに必要な会計知識とは④ |
それに、減価償却費計上の仕訳で使用する勘定科目(特に貸方の勘定
科目)というのは、会社によって異なる場合が多いので、自動仕訳のた
めのプログラムを作ろうとすれば、結局、会社の人から減価償却費計上
のための仕訳パターンを教えてもらうことになります。
SEの方から「こういう仕訳でどうでしょうか」と提案しても、会社が実際に
行っているものと違えば、例外なく断られます。
つまり、SEが経理部門の人と話をするためには、最低限、減価償却費の
計算方法や仕訳パターンを知っていなければなりませんが、会社が減価
償却費の計上をする手順にはどのようなものがあるのか、そしてそのた
めには、固定資産管理システムにどういう機能が必要なのか、ということ
を知っていることの方が、より重要なのです。
最後に退職給付会計に関する一連の仕訳について。
退職給付会計に関するシステムを開発するSEを除けば、さすがにここま
での仕訳は知らなくてもいいのではないのかなと思います。退職給付会
計に関する会計基準があって、それに従って退職給付債務や退職給付
費用が計算されていることぐらいを知っていれば、普通の業務管理シス
テムの開発に従事しているSEには十分だと思います。
というのも、そもそも退職給付会計基準を適用している会社で、退職給付
債務などを自社で計算している会社自体が少なくて(ほとんどないかもし
れません)、通常、経理部門では、信託銀行や生命保険会社が計算した
資料に基づいて仕訳を行っていることが多いと思います。
(⑤へ続く)
科目)というのは、会社によって異なる場合が多いので、自動仕訳のた
めのプログラムを作ろうとすれば、結局、会社の人から減価償却費計上
のための仕訳パターンを教えてもらうことになります。
SEの方から「こういう仕訳でどうでしょうか」と提案しても、会社が実際に
行っているものと違えば、例外なく断られます。
つまり、SEが経理部門の人と話をするためには、最低限、減価償却費の
計算方法や仕訳パターンを知っていなければなりませんが、会社が減価
償却費の計上をする手順にはどのようなものがあるのか、そしてそのた
めには、固定資産管理システムにどういう機能が必要なのか、ということ
を知っていることの方が、より重要なのです。
最後に退職給付会計に関する一連の仕訳について。
退職給付会計に関するシステムを開発するSEを除けば、さすがにここま
での仕訳は知らなくてもいいのではないのかなと思います。退職給付会
計に関する会計基準があって、それに従って退職給付債務や退職給付
費用が計算されていることぐらいを知っていれば、普通の業務管理シス
テムの開発に従事しているSEには十分だと思います。
というのも、そもそも退職給付会計基準を適用している会社で、退職給付
債務などを自社で計算している会社自体が少なくて(ほとんどないかもし
れません)、通常、経理部門では、信託銀行や生命保険会社が計算した
資料に基づいて仕訳を行っていることが多いと思います。
(⑤へ続く)
by hiro_ngth_92
| 2012-08-12 16:29
| SEのための会計知識