2012年 11月 08日
パナソニックの業績修正記事を読んで④ |
そうはいっても、まだ納得できない人もいるかもしれません。
前回の決算までの事業環境に関する認識は甘かったのではないのかと
か、「のれん」は三洋電機を買収した際の、買収した事業に係る純資産
と買収額との差額とのことですから、買収額が高すぎたのではないのか
と批判するかもしれません。
しかし、事業環境については、そのときどきで入手可能な情報にもとづい
て慎重に検討したのでしょうし、三洋電機の事業の買収についても、ある
程度の事業プレミアムがなければ買収する価値はないでしょうから、買
収時の純資産よりも高額で買収するのも当然といえるのかもしれません。
今になってみれば、そういった批判もできますが、それは結果論でしかあ
りません。
経営上の失敗ではあるのかもしれませんが、会計的に誤っているとは言
えないものなのだと思います
最近の会計基準においては、会社の事業が、将来どれだけのキャッシュ
・フローを生むのかとか、どれだけの課税所得が見込まれるのかといった、
将来の見積もり(予測)が重要な部分を占めるようになってきました。
そのため、当初の見積もり(予測)が変わってしまえば、それに合わせて
会計処理も修正していかなければならなくなっています。
事業環境が急激に変化する今の世の中においては、今回のパナソニッ
クのように、急速な事業環境の悪化によって巨額の損失計上をせまられ
る会社が今後も出てくることが想定され、なかなか大変な時代になってし
まったのだなという気がしました。
(おわり)
前回の決算までの事業環境に関する認識は甘かったのではないのかと
か、「のれん」は三洋電機を買収した際の、買収した事業に係る純資産
と買収額との差額とのことですから、買収額が高すぎたのではないのか
と批判するかもしれません。
しかし、事業環境については、そのときどきで入手可能な情報にもとづい
て慎重に検討したのでしょうし、三洋電機の事業の買収についても、ある
程度の事業プレミアムがなければ買収する価値はないでしょうから、買
収時の純資産よりも高額で買収するのも当然といえるのかもしれません。
今になってみれば、そういった批判もできますが、それは結果論でしかあ
りません。
経営上の失敗ではあるのかもしれませんが、会計的に誤っているとは言
えないものなのだと思います
最近の会計基準においては、会社の事業が、将来どれだけのキャッシュ
・フローを生むのかとか、どれだけの課税所得が見込まれるのかといった、
将来の見積もり(予測)が重要な部分を占めるようになってきました。
そのため、当初の見積もり(予測)が変わってしまえば、それに合わせて
会計処理も修正していかなければならなくなっています。
事業環境が急激に変化する今の世の中においては、今回のパナソニッ
クのように、急速な事業環境の悪化によって巨額の損失計上をせまられ
る会社が今後も出てくることが想定され、なかなか大変な時代になってし
まったのだなという気がしました。
(おわり)
by hiro_ngth_92
| 2012-11-08 20:34
| 会計