2013年 01月 07日
ぼくの芝居放浪記 文楽大阪を去る① |
大阪市の文楽協会への補助金削減および支給凍結問題。
すったもんだの末、今年度(平成24年度)は3900万円の補助金支出が
認められ、来年度(平成25年度)は興行実績(大阪公演での有料入場者
数)に応じて最高2900万円(年間有料入場者数が9万人以下ならゼロ)
の補助金が支出されるとのこと。
とりあえず、今年度の補助金が支給され、来年度も条件付きながら支給
のめどがついたことに、ホッとしている人も多いと思います。
ところで、橋下徹氏が大阪府知事に就任してからはじまった文楽協会に
対する補助金の削減。これに関する報道や関係者の発言、それに大阪
市のホームページなどをインターネットで見てきて感じた素朴な疑問。
それは、「文楽が大阪になければならない必然性があるのだろうか」とい
うことです。
文楽はもともと、人形浄瑠璃として江戸時代に大坂で生まれ、大坂の独
特の文化のなかで育ち、現在に至っていることは充分理解しています。
しかし、最近の文楽を取り巻く環境を見ていると、そのような疑問を持た
ざるをえません。
なぜ、そのような疑問を持つのか。
まず一つ目の理由は、「文楽」というものが、すでに大阪の人の生活のな
かで欠かせないものとは言えなくなってしまったのではないのか、というこ
とです。
現在、文楽の公演は、主に大阪の国立文楽劇場か東京の国立劇場で行
われていますが、東京での公演よりも、文楽の本拠地である大阪での公
演の方が、お客さんの入りが悪いと言われています。
(②へ続く)
すったもんだの末、今年度(平成24年度)は3900万円の補助金支出が
認められ、来年度(平成25年度)は興行実績(大阪公演での有料入場者
数)に応じて最高2900万円(年間有料入場者数が9万人以下ならゼロ)
の補助金が支出されるとのこと。
とりあえず、今年度の補助金が支給され、来年度も条件付きながら支給
のめどがついたことに、ホッとしている人も多いと思います。
ところで、橋下徹氏が大阪府知事に就任してからはじまった文楽協会に
対する補助金の削減。これに関する報道や関係者の発言、それに大阪
市のホームページなどをインターネットで見てきて感じた素朴な疑問。
それは、「文楽が大阪になければならない必然性があるのだろうか」とい
うことです。
文楽はもともと、人形浄瑠璃として江戸時代に大坂で生まれ、大坂の独
特の文化のなかで育ち、現在に至っていることは充分理解しています。
しかし、最近の文楽を取り巻く環境を見ていると、そのような疑問を持た
ざるをえません。
なぜ、そのような疑問を持つのか。
まず一つ目の理由は、「文楽」というものが、すでに大阪の人の生活のな
かで欠かせないものとは言えなくなってしまったのではないのか、というこ
とです。
現在、文楽の公演は、主に大阪の国立文楽劇場か東京の国立劇場で行
われていますが、東京での公演よりも、文楽の本拠地である大阪での公
演の方が、お客さんの入りが悪いと言われています。
(②へ続く)
by hiro_ngth_92
| 2013-01-07 17:46
| 歌舞伎と文楽