2013年 01月 29日
椎名誠さんの『絵本たんけん隊』 |
角川文庫の、椎名誠さんの『絵本たんけん隊』を読みました。
今から10年ほど前、2002年12月にクレヨンハウスより刊行された単行
本を文庫化したものです。
内容はというと、1993年から1996年にかけて、椎名さんが表参道に
ある東京ユニオン教会で絵本について語ったことをまとめたものです。
ただ、「絵本について語ったこと」といっても、単に、この絵本がいいとか、
この絵本のテーマはこういうことで、ということだけではなく、絵本の持っ
ている力や椎名さんの絵本にまつわる思い出などがまとめられている、
とても読みやすい本です。
この本を読んで、いくつか「なるほど」と納得したことがあります。
たとえば、椎名さんは、最近の絵本は情報過多で、書き手の夢や価値観
を押し付けるようなものが多いけれども、絵本というのは、本来、情報量
が少ない方がいいのだと言っています。その方が絵本を読んで(見て)い
ろいろなことを考えなければならない。そうやって考えることによって、そ
の絵本を読んだ子供の感受性や情緒がはぐくまれていくはずだから、と
言っています。
また、絵本というのは、子供のためだけにつくられているのではなく、人
間のためにつくられている。読む人それぞれが自分なりの受け止め方を
するはずだから、年齢や性別は関係なく、子供でも大人でも読める。
よく絵本に「読んであげるなら〇歳から、自分で読むなら〇歳から」と書い
てある場合があるけれども、そういうのは、あまり意味がない、というよう
なことも言っています。
そういえば、ぼくの息子も、読んであげるには少し早いかなと思って買っ
てきた本が好きで、よく「読んで、読んで」と妻にお願いしているようです。
これまで、絵本について考えることは、ほとんどなかったのですが、いろ
いろと教えられることの多い本でした。
今から10年ほど前、2002年12月にクレヨンハウスより刊行された単行
本を文庫化したものです。
内容はというと、1993年から1996年にかけて、椎名さんが表参道に
ある東京ユニオン教会で絵本について語ったことをまとめたものです。
ただ、「絵本について語ったこと」といっても、単に、この絵本がいいとか、
この絵本のテーマはこういうことで、ということだけではなく、絵本の持っ
ている力や椎名さんの絵本にまつわる思い出などがまとめられている、
とても読みやすい本です。
この本を読んで、いくつか「なるほど」と納得したことがあります。
たとえば、椎名さんは、最近の絵本は情報過多で、書き手の夢や価値観
を押し付けるようなものが多いけれども、絵本というのは、本来、情報量
が少ない方がいいのだと言っています。その方が絵本を読んで(見て)い
ろいろなことを考えなければならない。そうやって考えることによって、そ
の絵本を読んだ子供の感受性や情緒がはぐくまれていくはずだから、と
言っています。
また、絵本というのは、子供のためだけにつくられているのではなく、人
間のためにつくられている。読む人それぞれが自分なりの受け止め方を
するはずだから、年齢や性別は関係なく、子供でも大人でも読める。
よく絵本に「読んであげるなら〇歳から、自分で読むなら〇歳から」と書い
てある場合があるけれども、そういうのは、あまり意味がない、というよう
なことも言っています。
そういえば、ぼくの息子も、読んであげるには少し早いかなと思って買っ
てきた本が好きで、よく「読んで、読んで」と妻にお願いしているようです。
これまで、絵本について考えることは、ほとんどなかったのですが、いろ
いろと教えられることの多い本でした。
by hiro_ngth_92
| 2013-01-29 20:04
| 読んだ本