2013年 06月 14日
ぼくの芝居放浪記 九代目か九世か① |
歌舞伎の役者の名前(名跡)は、江戸時代から代々受け継がれてきたも
のが多く、中村勘三郎は十八代、市村羽左衛門は十七代続く、由緒ある
名跡ということになります。
ところで、この役者の名跡の代数には、いくつかの呼び方(表記の仕方)
かあることに気がつくと思います。
今月の歌舞伎座の夜の部の『助六』。その外題には「十二世市川團十郎
に捧ぐ」と書かれています。
その一方、昨年の12月の京都南座の顔見世興行は「六代目中村勘九郎
襲名披露」と銘打たれていました。
つまり、歌舞伎の役者の名跡の代数の表記の仕方としては、「〇代目」と
「〇世」があることがわかります。
それでは、どちらが正しいのか。
明治の名優といわれたのは、「九代目市川團十郎」なのか、それとも「九
世市川團十郎」なのか。
名前(名跡)を代々受け継ぐ習慣は、歌舞伎以外の伝統芸能にもありま
す。
能や狂言ではどうなっているのかというと、ぼくの知っている限りでは、ほ
とんどの場合、「〇世」と呼んでいる(表記している)ようです。
ただ、いまの梅若玄祥(五十六世梅若六郎)さんは、舞台名を梅若六郎
から梅若玄祥に改める際に、ブログで梅若玄祥の「二代目を襲名」と書い
ていましたから、「〇代目(〇代)」というように呼ぶ場合もあるようです。
(②へ続く)
のが多く、中村勘三郎は十八代、市村羽左衛門は十七代続く、由緒ある
名跡ということになります。
ところで、この役者の名跡の代数には、いくつかの呼び方(表記の仕方)
かあることに気がつくと思います。
今月の歌舞伎座の夜の部の『助六』。その外題には「十二世市川團十郎
に捧ぐ」と書かれています。
その一方、昨年の12月の京都南座の顔見世興行は「六代目中村勘九郎
襲名披露」と銘打たれていました。
つまり、歌舞伎の役者の名跡の代数の表記の仕方としては、「〇代目」と
「〇世」があることがわかります。
それでは、どちらが正しいのか。
明治の名優といわれたのは、「九代目市川團十郎」なのか、それとも「九
世市川團十郎」なのか。
名前(名跡)を代々受け継ぐ習慣は、歌舞伎以外の伝統芸能にもありま
す。
能や狂言ではどうなっているのかというと、ぼくの知っている限りでは、ほ
とんどの場合、「〇世」と呼んでいる(表記している)ようです。
ただ、いまの梅若玄祥(五十六世梅若六郎)さんは、舞台名を梅若六郎
から梅若玄祥に改める際に、ブログで梅若玄祥の「二代目を襲名」と書い
ていましたから、「〇代目(〇代)」というように呼ぶ場合もあるようです。
(②へ続く)
by hiro_ngth_92
| 2013-06-14 17:50
| 歌舞伎と文楽