2012年 02月 03日
タイトルはそういう意味だったのか |
今日はかなり前に読んだ本なのですが、J.P.ホーガンの『星を継ぐも
の』というSFを紹介します。
ぼくは普段はSFは読まないのですが、北村薫さんや小野不由美さん
がすすめているのと、『星を継ぐもの(原題:Inherit the Stars)』と
いうタイトルはどういう意味なんだろうと少し気になったのが、この本
を読もうと思ったきっかけです。
この物語は人類が月に到達し、探査基地が作られた近未来が舞台に
なっていて、月面調査を行っていた調査隊が、洞窟の土砂の中から
"人間"の死体を発見するところから始まります。
その死体は"チャーリー"と名付けられるのですが、その死体を詳しく
検査したところ、"チャーリー"は5万年以上前に死んでいたことが判明
します。
そのあとは、この"チャーリー"をめぐる謎から、どんどん謎が広がって
いき、ついには...。
あまり詳しく書くとネタバレになってしまうのでこれくらいにしておきます
が、予想もできない展開で話が進んで行って、最後までとても楽しく読
めました。
そして、最後まで読むと『星を継ぐもの』というタイトルの意味するところ
がわかるようになっています。
SFなので普通のミステリーのような殺人事件もありませんし、謎を解決
する名探偵も出てきません。でも謎を一つずつひも解いていくという点
では一種のミステリーなのだと思います。
ミステリー好きにはおすすめの一冊です。
by hiro_ngth_92
| 2012-02-03 22:51
| 読んだ本