2012年 04月 13日
ぼくの芝居放浪記 歌舞伎編その8 国立劇場の仁左衛門② |
すでに渡辺保さんの劇評はインターネットに出ていますし、その他にも
新聞や雑誌などにいろいろな人が劇評を書くと思うので、専門的な批評
はそちらを読んでもらうとして、ぼくの感想はといえば、期待していたとお
り、仁左衛門の二役はどちらも良かったです。
本家横領をたくらむ大名の一門大学之助という武家(時代)の大悪人と
太平次という市井(世話)の悪党という、全く役柄の違う二役を演じ分け
ていて、うまいですね。
大学之助も太平次も多くの人を殺すのですが、結局、太平次は大学之
助に殺されてしまいますし(殺される場面はありませんが)、大学之助も
仇を討たれて死んでしまいます。
そんな、ひどい人物を演じても、まったく嫌な感じがしないところも、また
仁左衛門の魅力だと思います。
仁左衛門には、「義経千本桜」の平知盛や「一谷嫩軍記(いちのたにふ
たばぐんき)」の熊谷次郎直実、「菅原伝授手習鑑」の菅丞相、その他に
も当たり役はたくさんあるのですが、こういう悪役も似合いますね。
久しぶりに歌舞伎を楽しんだ一日でした。
(おわり)
新聞や雑誌などにいろいろな人が劇評を書くと思うので、専門的な批評
はそちらを読んでもらうとして、ぼくの感想はといえば、期待していたとお
り、仁左衛門の二役はどちらも良かったです。
本家横領をたくらむ大名の一門大学之助という武家(時代)の大悪人と
太平次という市井(世話)の悪党という、全く役柄の違う二役を演じ分け
ていて、うまいですね。
大学之助も太平次も多くの人を殺すのですが、結局、太平次は大学之
助に殺されてしまいますし(殺される場面はありませんが)、大学之助も
仇を討たれて死んでしまいます。
そんな、ひどい人物を演じても、まったく嫌な感じがしないところも、また
仁左衛門の魅力だと思います。
仁左衛門には、「義経千本桜」の平知盛や「一谷嫩軍記(いちのたにふ
たばぐんき)」の熊谷次郎直実、「菅原伝授手習鑑」の菅丞相、その他に
も当たり役はたくさんあるのですが、こういう悪役も似合いますね。
久しぶりに歌舞伎を楽しんだ一日でした。
(おわり)
by hiro_ngth_92
| 2012-04-13 20:04
| 歌舞伎と文楽