2012年 05月 24日
ぼくの芝居放浪記 歌舞伎編その9 いま読んでいる本③ |
ところで、この本の帯には「歌舞伎ファン必読の書」と書いてありますが、
正直なところ、「この本の面白さは、歌舞伎を見はじめた初心者には、な
かなか伝わりにくいのではないのかな」というのが、ぼくの感想です。
なぜかというと、この対談は遠藤為春と戸板康二という、歌舞伎の見巧者
同士、いわば歌舞伎に関するプロ中のプロが行ったものです。
したがって、ひととおり歌舞伎の芝居を見て、それなりの歌舞伎に関する
知識がないと、この二人の話をスラスラ読んで理解することは、容易では
ないと思います。
まあ、そうは言っても、理想とする九代目團十郎についても「何も好きこの
んで、あんな変なといっちゃなんだけど、(笑)面白くない活歴物をやらぬ
でもよさそうに思うんだが、まあ一つの道楽かな、あれが」と言ったり、江
戸弁でする歯に衣着せぬ発言は、読んでいてとても面白いです。
歌舞伎を見はじめた人は、劇場に足を運んで実際の舞台を見る。そして、
この本を読む。これを繰り返すと良いと思います。そうすると、少しずつ遠
藤為春が話していたことが、わかるようになってくるはずです。
九代目團十郎や五代目菊五郎が活躍した明治の歌舞伎というのは、どの
ようなものだったのか?
この本を読むと、なんとなく想像できますが、やっぱり実際に見てみたかっ
たですね。
(おわり)
正直なところ、「この本の面白さは、歌舞伎を見はじめた初心者には、な
かなか伝わりにくいのではないのかな」というのが、ぼくの感想です。
なぜかというと、この対談は遠藤為春と戸板康二という、歌舞伎の見巧者
同士、いわば歌舞伎に関するプロ中のプロが行ったものです。
したがって、ひととおり歌舞伎の芝居を見て、それなりの歌舞伎に関する
知識がないと、この二人の話をスラスラ読んで理解することは、容易では
ないと思います。
まあ、そうは言っても、理想とする九代目團十郎についても「何も好きこの
んで、あんな変なといっちゃなんだけど、(笑)面白くない活歴物をやらぬ
でもよさそうに思うんだが、まあ一つの道楽かな、あれが」と言ったり、江
戸弁でする歯に衣着せぬ発言は、読んでいてとても面白いです。
歌舞伎を見はじめた人は、劇場に足を運んで実際の舞台を見る。そして、
この本を読む。これを繰り返すと良いと思います。そうすると、少しずつ遠
藤為春が話していたことが、わかるようになってくるはずです。
九代目團十郎や五代目菊五郎が活躍した明治の歌舞伎というのは、どの
ようなものだったのか?
この本を読むと、なんとなく想像できますが、やっぱり実際に見てみたかっ
たですね。
(おわり)
by hiro_ngth_92
| 2012-05-24 20:20
| 歌舞伎と文楽