2013年 03月 06日
「中小企業会計指針」の存在意義④ |
ただし、それならば、わざわざ「会計基準」とは別に、「中小企業会計指
針」をとりまとめる必要があったのか、という疑問が生じます。
個人的には、ぼくは「中小企業会計指針」というものは、なくてもよかった
のではないかと思っています。
会計参与というのは、会計の専門家である公認会計士や監査法人、そ
れに税理士や税理士法人だけが就任できるものです。
こういった会計の専門家であれば、「会計基準」に従った計算書類等を
作成するための知識は充分あります。会計参与設置会社は「会計基準」
に従って計算書類等を作成してはならないという規定があるわけではな
く、「会計基準」に従った計算書類等を作成するだけの知識があるにもか
かわらず、わざわざ、それとあまり異なるところのない、少し簡略化され
ただけの「中小企業会計指針」で計算書類等を作成することに、どれだ
けのメリットがあるのか、よくわかりません。
もともと、「中小企業会計指針」は、主に会計参与を設置している中小企
業が従うべき会計ルールという、少し中途半端な位置づけにあり、あまり
存在感がないような気がしていたのですが、その他の多くの中小企業が
従うべき会計ルールとして「中小企業会計要領」が策定された現在では、
ますます存在意義が薄れてしまったような感じがします。
今後、「中小企業会計指針」は、どうなっていくのか。
少し気になるところです。
(おわり)
針」をとりまとめる必要があったのか、という疑問が生じます。
個人的には、ぼくは「中小企業会計指針」というものは、なくてもよかった
のではないかと思っています。
会計参与というのは、会計の専門家である公認会計士や監査法人、そ
れに税理士や税理士法人だけが就任できるものです。
こういった会計の専門家であれば、「会計基準」に従った計算書類等を
作成するための知識は充分あります。会計参与設置会社は「会計基準」
に従って計算書類等を作成してはならないという規定があるわけではな
く、「会計基準」に従った計算書類等を作成するだけの知識があるにもか
かわらず、わざわざ、それとあまり異なるところのない、少し簡略化され
ただけの「中小企業会計指針」で計算書類等を作成することに、どれだ
けのメリットがあるのか、よくわかりません。
もともと、「中小企業会計指針」は、主に会計参与を設置している中小企
業が従うべき会計ルールという、少し中途半端な位置づけにあり、あまり
存在感がないような気がしていたのですが、その他の多くの中小企業が
従うべき会計ルールとして「中小企業会計要領」が策定された現在では、
ますます存在意義が薄れてしまったような感じがします。
今後、「中小企業会計指針」は、どうなっていくのか。
少し気になるところです。
(おわり)
by hiro_ngth_92
| 2013-03-06 21:44
| 会計